暮らしを支える下水道
下水道は、川や海の水質を保全し、まちを美しく清潔にして、良好な生活環境を作ります。
また、大雨による浸水対策としても重要な役割を担っており、暮らしの中での安全・安心に欠かせないものです。
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下水道のはたらき
下水道のはたらきを妨げないよう、下水道の正しい使用をお願いします。
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下水道の正しい使い方
トラップます
みなさまのお家にも、排水が下水道へ流れ出る前に油やごみをつかまえている装置があることをご存じですか?それが「トラップます」です。
トラップますは定期的なお手入れが必要です。何もせずに放置しておくと、トラップますの中で固まった油が出口をふさいでしまい、行き所がなくなった汚水があふれ出す場合があります。
トラップますのお手入れについては
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こちら
下水道管(汚水管)
金沢市内を通っている下水道管をつなげると2,200kmの長さがあります。これは金沢から台湾までの距離と同じ長さです。
マンホール
マンホールは、下水道管の屈曲するところや、中間点、交流地点に設置され、点検等を行うためのものです。
デザインマンホール
左の写真は金沢美術工芸大学とのコラボレーション企画「デザインマンホール蓋」です。流れる水の青色を背景に、金沢の伝統工芸品の一つ「加賀水引」をイメージした模様が描かれています。武蔵ヶ辻から片町間のメインストリート沿いの歩道8カ所に設置されています。まちなかへお出かけの際は、ぜひ足元をご覧ください。
下水道処理施設(水質管理センター)ってどんなところ?
※クリックすると説明動画が再生されます。
家庭や工場からのよごれた水(汚水)をきれいにして海や川へ放流しています。
市内の主な下水道処理施設は、城北水質管理センター、西部水質管理センター、臨海水質管理センターと、石川県が管理し金沢市、野々市市、白山市の汚水を処理する犀川左岸浄化センターの4ヵ所があります。
水をきれいにするのにどれくらいの時間がかかるの?
25mプール約400杯分
城北水質管理センターでは、毎日25mプール約400杯分の汚水を処理しています。
沈砂池(ちんさち)・ポンプ場
※クリックすると説明動画が再生されます。ポンプ場へ入ってきた水
下水道管を通って下水道施設のポンプ場へやってきた水は、まず沈砂池でゆっくりと流して、土砂や大きなごみを取りのぞき、ポンプで汲み上げて下水道処理施設へ送られます。
※金沢市公式YouTubeチャンネルへのリンクとなります
最初沈でん池(2時間)
※クリックすると説明動画が再生されます。
ポンプ場から送られてきた水を、この池にゆっくり流すことで、沈砂池では取りのぞかれなかった細かい泥やごみが底に沈みます。ここではまだ強いにおいがします。
反応タンク(6時間)
※クリックすると説明動画が再生されます。反応タンクの中の水
下水道処理施設では、微生物が大活躍しています。反応タンクに住んでいる微生物が、水に溶けているよごれや、水の底に沈まないような小さなよごれを食べて、大きなかたまりにしてくれます。ここではにおいが変わり、弱くなってきています。
反応タンクでは、大量の空気を水の中に吹き込んでかきまわし、微生物が住みやすい環境を作っています。
反応タンクには、1立方センチメートルの中におよそ1万匹の微生物がいます。
こんな生物が住んでいます。
※金沢市公式YouTubeチャンネルへのリンクとなります
最終沈でん池(4時間)
※クリックすると説明動画が再生されます。かたまりが沈んだ水
反応タンクから送られてきた水は、この池をゆっくり流れる間に、よごれを食べて大きなかたまりになり重くなった微生物が下に沈み、きれいな水(処理水)になります。
ここで沈んだよごれ(汚泥)の一部は、反応タンクに戻されています。また、もうにおいはほとんどなくなっています。
※金沢市公式YouTubeチャンネルへのリンクとなります
なぜ汚泥を戻しているの?
最終沈でん池で取りのぞかれた汚泥の一部を反応タンクに戻して、反応タンクの中の微生物の量を一定に保ち、処理水の水質を安定させるためです。
塩素混和池・放流
※クリックすると説明動画が再生されます。放流する水
処理水を薬品で消毒し、川の水と同じくらいきれいにしてから川へ流します。
処理水の利用
※クリックすると説明動画が再生されます。
最終沈でん池できれいになった水(処理水)の一部は、砂ろ過装置を使ってろ過し、いろいろな用途に利用しています。
城北水質管理センターの処理水は、センター内の機械設備の冷却水や城北市民運動公園のトイレの雑用水、散水や周辺道路の消雪に利用しています。また、西部水質管理センター、臨海水質管理センターの処理水も道路消雪に利用しています。地下水に代わる水源として道路消雪に利用することで、地盤沈下の防止にも役立っています。
取りのぞかれたよごれの行方
取りのぞかれたよごれは「汚泥」と言います。まだ水分をたくさん含んでいるので、濃縮機や濃縮槽で水分をある程度減らしてから、汚泥消化タンクへと送っています。
※クリックすると説明動画が再生されます。
※金沢市公式YouTubeチャンネルへのリンクとなります
汚泥消化タンク
脱水
※クリックすると説明動画が再生されます。
消化タンクで量が減った汚泥は、さらに脱水して水分を減らします。
焼却
消化タンクで発生したガスはどこに?
※クリックすると説明動画が再生されます。
城北水質管理センターでは、消化タンクで発生した消化ガスを使って発電し、このセンター内で使う電気の一部をまかなっているほか、汚泥焼却炉の燃料としても使っています。また、臨海水質管理センターでは、民間企業がこの消化ガスを使い、年間で一般家庭750世帯分の電気を作り、一般家庭へ送っています。このことにより、化石燃料及びCO2の削減と経営の効率化を図っています。
雨水処理
下水道には家庭などから出たよごれた水を運び、きれいにする役割だけではなく、「雨水処理」という重要な役割があります。大雨で水が地上に氾らんしないように、浸水対策として雨水用の下水道管(雨水管)を通った水を、ポンプで川へ放流しています。
金沢駅の周辺には直径4mの雨水管が通っています。下水道処理施設に集まった雨水は、おおまかなごみを取りのぞいた後、25mプールを1分間で空にできるポンプで川に放流されます。
※金沢市公式YouTubeチャンネルへのリンクとなります
汚水ポンプと雨水ポンプ
ポンプ場には、地下の下水道管(汚水管)を通って集まった汚水を汲み上げ処理施設へ送っている汚水ポンプ【写真左】と、雨が降ったときに下水道管(雨水管)を通って集まった雨水を汲み上げて川へ放流している雨水ポンプ【写真右】があります。雨水ポンプは一気に水を放流できるような大型のポンプです。
※金沢市公式YouTubeチャンネルへのリンクとなります
雨水を有効利用しませんか?
雨水貯留槽は、屋根に降った雨を雨どいを通してタンクに集めるもので、雨水を植物の水やりや打ち水に有効利用できます。
また、大雨による浸水被害を軽減する治水対策設備としても役立ちます。
雨水貯留・浸透施設の設置には補助制度があります。
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雨水タンク等設置への補助制度
下水道施設の維持管理
みなさまが快適な生活を送れるよう、下水道施設を常に適正に維持管理していく必要があります。
24時間体制の監視
コンピューターを使って、下水道処理施設への汚水の流入から放流までの状態やポンプ場の運転を集中管理し、異常などがないかを24時間体制で監視しています。
水質の管理
水質管理センターの水処理の状態や放流水の水質を確認するため常に水質試験を行っています。
災害への備え
事故や災害による停電のときにでも、電力を供給して下水が処理できるよう、大きな発電設備が設置されています。
下水道管の点検
地面の下に埋まっている下水道管。定期的に調査し、ひび割れなどが入っていないか点検しています。管が細くて見えにくいときには、小型カメラを使用します。
下水道管の清掃
下水道管は清掃せずにいると、土砂や油の固まりなどがつまり、流れが悪くなります。定期的に、高圧洗浄で水洗いしています。
下水道施設の更新
下水道の施設や下水道管をできるだけ長く使えるように、補強や更新工事を行っています。
下水道のことをもっと知ってもらいたい・・・
城北水質管理センターでは、施設見学(完全予約制)を受け付けています。
水をきれいにする生き物たち(微生物)
をクリックすると外部サイト (金沢市公式YouTubeチャンネル)に移動します。
印刷用pdfはこちらです。
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①ボルティセラ(Vorticella)別名:ツリガネムシ頂部の繊毛(せんもう)で水流を起こしながら、遊泳する細菌類を捕食する。
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②エピスティリス(Epistylis)ボルティセラとよく似ており、群体をなす。柄に糸状の筋はみられない。
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③オペルクラリア(Opercularia)ボルティセラ、エピスティリスに類似している。柄は分岐し群体を作る。柄に糸状の筋がある。
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④トコフィリア(Tokophrya)先端の2か所または4か所から吸管を出し、近づいてきた原生動物を吸管で捉えて体液を吸収する。
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⑤アキネタ(Acineta)トコフィリアとよく似ており、太くて短い柄を出しフロックに付着している。
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⑥アスピディスカ(Aspidisca)別名:メンガタミズケムシフロックの周りをテクテクと動き回っている。
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⑦プロロドン(Prorodon)別名:タマミズケムシ体全体に生えた繊毛(せんもう)を使いくるくると回転しながら遊泳する。
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⑧リトノータス(Litonotus)前後に滑るように移動する。口がある細長いほうを前にして遊泳する。
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⑨アンフィレプタス(Amphileptus)リトノータスに似ているが、やや大型でゆっくり動く。
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⑩ペラネマ(Peranema)二つの鞭毛(べんもう)があり、直進時は鞭毛(べんもう)を前方に伸ばして滑るように移動する。方向転換時は体を丸めて静止する。
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⑪アルセラ(Arcella)別名:ナベカムリ殻は円筒形。若い細胞は透明に近く、老化するにつれ濃褐色を示す。
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⑫ユープロテス(Euplotes)フロックの周りを動き回っている。アスピディスカより大型で足の数も多い。
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⑬アメーバ(Amoeba)体は扁平で一定の形を持たず、仮足を出して形を変えながら移動する。
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⑭ブレファリズマ(Blepharisma)下水処理場でみられる微生物の中で、珍しくピンク色をしている。あまり形をを変えずにゆっくりと遊泳する。
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⑮スピロストマム(Spirostomum)別名:ネジレクチミズケムシシ大型で細長い形をしていて、水中を滑るように移動する。
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⑯カエトノツス(Chaetonotus)別名:イタチムシ体全体に繊毛(せんもう)が生じていて、尾部は二股に分かれる。移動は速い。
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⑰ロタリア(Rotaria)別名:ヒルガタワムシ昼ヒルのように伸び縮みしながら移動する。頭部の繊毛(せんもう)を動かして、小型の細菌類を捕食する。
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⑱レパデラ(Lepadella)別名:ウサギワムシ尾部が二つに分かれており、ウサギの耳のように見える。水中をすばやく遊泳する。
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⑲ネマトーダ(Nematoda)体をくねくねさせながらフロックの中に潜り込んで、細菌類を捕食する。
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⑳ズーグレア(Zoogloea)樹状、雲状のコロニーを形成する。凝集性のある分泌物質をだし、活性汚泥法では欠かせない存在。
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